減量の考え方
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どうすれば体重は減るのか
なぜ人間は太るの??
- 食べ過ぎ?
- 運動しなさすぎ?
- 太りやすい体質?
答えは「1つの問題ではない」ということです。
体重増加の3つの要因
体重増加は、以下の「3つの要因」が絡み合った結果として起こります。
環境要因
- 車社会
- デスクワーク
- 運動出来る場所がない
生活要因
- 食べる量が多い
- 食べる時間が遅い
- 活動量が少ない
遺伝要因
- 基礎代謝が低い
- 満腹になりにくい
- 体重のセットポイントが高い
その他:薬剤、ホルモン異常等が原因のこともあります
体重が増減するシンプルな仕組み
摂取カロリーとは
・自分が摂取した食事
消費カロリーとは
基礎代謝 + 身体活動量 + 食事誘発性熱産生
※生きていくためのエネルギーや、運動・消化で使われるエネルギーの合計です。
「消費カロリーを増やしてやせる!!」の落とし穴
実は、運動で消費出来るカロリーは思ったより少ないのです。
| 食べ物 | 運動 |
|---|---|
| おにぎり1個(約180kcal) | ウォーキング 50分 |
| 生ビール中ジョッキ(約200kcal) | ウォーキング 60分 |
| ショートケーキ(約350kcal) | ウォーキング 100分 |
| ポテトチップス1袋(約500kcal) | ウォーキング 140分 |
運動のみで瘦せるのは非常に難しい
「動いた分だけ痩せる」という思い込み
多くの方は、運動量を増やせば増やすほど、右肩上がりに総消費カロリーが増えていくと考えがちです(加算的モデル)。しかし、最新の医学研究では、人間の体はそれほど単純ではないことが分かってきました。
体の適応能力
「制限的モデル」とは? 人間の体には、運動によるエネルギー消費が増えると、他の生理的活動(基礎代謝など)を節約して、全体のエネルギー消費量を一定の範囲内に抑えようとする「制限的モデル」という仕組みが備わっています。
※参照元:https://president.jp/articles/-/66674?page=4
つまり、どれだけ必死に運動を頑張っても、ある一定のラインを超えると消費カロリーは頭打ちになってしまうのです。これが、「運動だけで痩せようとするのは非常に困難である」という医学的な理由です。
「食べて痩せる」の真実。
摂取カロリーを抑えるのが最重要!!
まずは食事量をしっかり抑えることが、効率の良い減量に繋がります。 前のセクションで見た通り、運動だけでおにぎり1個分のカロリーを消費するには50分ものウォーキングが必要です。しかし、食事で調整すれば、それは「一口、二口を控える」だけで達成できる数字なのです。
極論: 運動をしなくても、食事量を減らせば確実に痩せます。
「そんなに簡単に言えるの?」と思われるかもしれません。しかし、エネルギー収支の原則「摂取カロリー < 消費カロリー」さえ守ることができれば、体内の脂肪は必ず燃焼されます。
当院のプログラムでは、根性で食事を我慢するのではなく、科学的なアプローチで「無理なく、自然に食事量を抑えられる状態」を一緒に作っていきます。
「痩せて終わり」にしないために。
リバウンドを防ぐ、運動の本当の役割
食事制限だけでは「太りやすい体」を作ってしまう?
「食事を減らせば確実に痩せる」のは事実ですが、食事の減量のみに頼ると、体は脂肪だけでなく「筋肉」も落としてしまいます。筋肉が減ると、生きていくために必要なエネルギーである「基礎代謝」が低下し、結果としてリバウンドしやすい体質になってしまうのです。
「やせにくさ」の正体
体重が減るにつれて、体は少ないエネルギーで活動しようと適応し、さらに基礎代謝を落としていきます。これが、ダイエットを続けるうちに訪れる「どんどんやせにくくなる」現象の正体です。
この課題を突破する唯一の解決策が、「有酸素運動 + 筋肉トレーニング」です。
単に体重の数字を追うのではなく、筋肉を維持(あるいは増量)しながら脂肪を燃やすことで、卒業後もリバウンドせず、ご自身で体型をコントロールし続けられる「一生モノの体」を手に入れることができます。
一生モノの体をつくる
「4ステップ・プログラム」
冨田医院の肥満外来が目指すのは、一時的に数値を落とすことではなく、通院を終えた後も「自分の力で理想の体型と健康を維持し続けること」です。 巷にあふれる「根性論」や「薬に頼り切るダイエット」とは一線を画し、当院では医学的根拠に基づき、心と行動の両面から太る習慣を科学的にリセットしていきます。 「導入・減量・維持・自立」という4つの明確なステップを通じて、あなたが一生涯の財産となる「自走する力」を身につけるための、本格的な治療プロセスをご提案します。
STEP01
導入期(習慣化): 約2か月
【まずは、一生続く「土台」を作る時期】
これまで頑張っても痩せられなかった「脳と体のリズム」を整えます。 毎朝の体重測定を欠かさない習慣や、意識的に食事を行う方法(マインドフルネス食事療法)を実践。
消費カロリー>摂取カロリーを達成するための具体的な食事・運動療法を身につけます。 無理に我慢するのではなく、理想の習慣を少しずつ体へ染み込ませていくスタート期間です。
STEP02
減量期(実践):約4~10か月
【変化を実感し、理想の数値へ加速する時期】
適切な食事と運動療法を継続し、最も体重の変化を実感できるフェーズです。 計画通りにいかなかった時の行動修正(リカバリー)の方法を学びます。 もし体重が減りにくい『停滞期』が来ても、私たちと一緒に原因を見つけ、都度プランを見直していくので安心してください。
STEP03
維持期(安定):約6か月
【減った体重を「当たり前」に固定する時期】
目標とする体重の範囲を決め、それを維持する「本当の正念場」です。
減量後の生活を、無理なく続けられる『生涯の習慣』へと落とし込みます。 習慣の乱れや体重増加に早く気づき対処する方法を学び、あらかじめ「太りやすい状況」を想定して先回りして対策を練ります。
STEP04
自立期(卒業):約6~12カ月
【自立して歩み出す、安心のバックアップ時期】
通院の間隔を少しずつ空け、自己管理の比重を高めます。 体重測定を週に1回にし、体重を意識する時間をあえて減らしていきます。 「●kg以上増えたらすぐに受診する」というあなた専用の緊急時ルール(セルフ・リカバリー法)を明確にし、完全な卒業を目指します。 卒業後も私たちはサポートしますので、いつでも戻ってきてください。
治療にあたって意識していただきたいこと
主役は「あなた」です
あなたの積極的な関わりが、治療の成功につながります。 私たちはそのために全力でサポート(伴走)します。 この機会をただ体重を落とすだけでなく、人生の主導権を取り戻し、自信を高めるきっかけにしていきましょう。
「最初の1〜2ヶ月」が
カギになります
最初に努力した人が、その後の減量期・維持期でも上手くいきます。
最初の取り組みが結果に大きく影響するため、無理のない範囲で、まずはここを一緒に大切にしていきましょう。
どんな時でも、
頼ってください
お一人おひとりのペースに合わせて進めていきます。 無理に進めたり、置いていくことは絶対にありません。 生活状況の変化により治療への取り組みが難しくなったときは、一人で悩まずいつでもご相談ください。