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当院の減量外来が大切にしている「4つの精神」について

当院の減量外来が大切にしている「4つの精神」について

こんにちは。八女市黒木町の冨田医院、医師の岡田一樹です。

当院の減量外来には、「体重を落としたい」「健康な体を取り戻したい」と願いながらも、日々葛藤されている患者さんが足を運ばれます。
今回は、私たちが日々の診療で最も大切にしている「診療への姿勢」について、少し深くお話しさせてください。

私たちは、患者さんの行動変容を促すコミュニケーション手法である「MI(動機づけ面接)」の精神をベースに、日々の減量サポートを行っています。私たちが意識している、4つの柱がこちらです。


当院の減量外来が大切にしている「4つの精神」

1. パートナーシップ

減量という「自分自身を変化させる旅」において、主役はあくまで患者さんです。
患者さんは「自分自身の生活や人生の専門家」であり、私たちは「減量の医療的な専門家」です。この二者が対等な立場で協働することが何より大切だと考えています。

もちろん、医師として「こうしたほうが良い」と思うアドバイスはあります。しかし、それを上から目線で安易に押し付けてしまっては、上手くいきません。MIでは、この関係性を「医師と患者さんが一緒にダンスを踊るようなもの」と表現します。お互いの呼吸を合わせ、一歩ずつ共に進んでいく。そんなパートナーシップを意識しています。

2. 受容

「お菓子をやめられない」「運動が続かない」――そこには、患者さん一人ひとりの背景や理由が必ずあります。
私たちは、患者さんの視点をあたかも自分自身の事のように感じながら、深く理解する(正確な共感)ことを大切にしています。

「人間は、ありのままの自分を受容されてはじめて、ポジティブな方向へ変わることができる」

これは心理学の大切な真理です。「否定されるかもしれない」という不安を無くし、まずは現状をそのまま受け止めることで、患者さん自身が本来持っている「自己実現」の力が芽生え始めます。

3. 引き出す

医療者が一方的に知識や正しい減量法を教え込むだけでは、人はなかなか変わりません。
実は、減量外来のドアを叩いた時点で、患者さんは「痩せたいけれど、今の生活を変えるのは辛い」という両価性(矛盾する2つの気持ち)の間で揺れ動いています。

この状態で本当に必要なのは、正しい方法のレクチャーではなく、患者さん自身が心の中に持っている「変わりたい理由(動機)」を引き出し、強めていくことです。私たちは、最初から患者さんに「自分を変える力が備わっている」と信じて、お話を伺います。

4. 思いやり

ここでの「思いやり」とは、単なる同情や個人的な感情移入ではありません。
患者さんのこれからの人生、日々の暮らしの質(QOL)が向上することを、何よりも最優先に願うという、医療者としての揺るぎないスタンスのことです。あなたの健康と幸せな未来のために、ベストな選択を共に考えます。

おわりに:

英語の「Doctor(医師)」の語源をたどると、ラテン語で「教える人(Docere)」という意味に行き着きます。医療の現場では、医師が知識を授け、患者さんがそれを教わるという関係が一般的かもしれません。

しかし、先ほど挙げた4つの精神を本当に体現しようとするとき、私は「教える人」であってはならないと感じています。正しい知識を上から教えるだけでは、人の心は動かないからです。

私は医師として教壇に立つのではなく、患者さんという船の横で共に風を読み、波を越えていく「伴走者」でありたいと思っています。進む方向を決めるのも、舵を握るのも患者さん自身です。私たちはその航海に寄り添い、共に進む存在です。

とはいえ、私自身も完璧にこれを実践できているわけではありません。日々、患者さんのお話を聞きながら、伴走者としての力を磨いている最中です。当院の減量外来には、八女市を中心に、筑後市や広川町など近隣地域からもご相談をいただいております。それぞれのご希望に合わせたご提案を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

冨田医院 医師 岡田一樹


冨田医院 医師 岡田一樹

医療法人 尚恵会 冨田医院

医院名
医療法人 尚恵会 冨田医院
所在地
〒834-1217
福岡県八女市黒木町黒木87-1
電話番号
0943-42-0173
駐車場
有り