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【八女市の減量外来】ダイエットを先延ばしにするのはなぜ?痩せない言い訳と「自尊心」とは?

いつも冨田医院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。医師の岡田一樹です。
「明日から本気を出してダイエットをしよう」と思っているのに、つい先延ばしにしてしまう。テレビやSNSで他人のダイエット成功体験を見るたびに、なんだか自分が惨めになって落ち込んでしまう……。そんな経験はありませんか?
実は、ダイエットが上手くいくかどうかは、あなたの根性や意志の強さだけでなく、あなたの「自尊心」と深い関係があります。今回は、心理学の視点から、ダイエットの成功を邪魔する「心のブレーキ」の正体と、その乗り越え方について詳しく解説します。
1. なぜ「自尊心」が高いとダイエットに有利なのか?
心理学において、ありのままの自分を大切に思う気持ち(自尊心)が高い人は、ダイエットの成功率が高いことが分かっています。その最大の理由は、自尊心が高い人ほど「自己効力感(やればできる、という自信)」も高いためです。
自己効力感が高いと、新しい食事管理や運動を始めるときに前向きに取り組めます。また、万が一途中でケーキをドカ食いしてしまっても、「今回は失敗したけれど、また明日から調整しよう」と自分を責めずに軌道修正ができるため、挫折やリバウンドを防ぐことができるのです。
2. 自尊心を守るための罠「セルフ・ハンディキャッピング」とは?
しかし、人間には「自分の傷つきやすい自尊心を何とかして守りたい」という本能があります。私たちは、物事が成功したときは「自分の実力だ」と思いたい一方で、失敗しそうになると「外部の環境のせい」にして自尊心を保とうとします。
この心理が引き起こす、減量に自信がない人にとてもありがちな行動が、心理学で言う「セルフ・ハンディキャッピング(あらかじめ言い訳を作ること)」です。
例えば、以下のような言葉を口にしたり、心の中で思ったりしていませんか?
- 「今は仕事が忙しくてストレスが溜まっているから、ダイエットどころじゃない」
- 「私は生まれつき代謝が悪い体質だから、どうせやっても意味がない」
- 「明日から食事制限をするから、今日だけは思いっきり食べても大丈夫」
これらはすべて、「失敗したときに自分のプライドが傷つかないよう、事前に言い訳を用意して、積極的な行動を避けている状態」です。あらかじめハンデ(言い訳)を作っておけば、もし痩せられなくても「仕事が忙しかったから仕方ない」と言い訳ができ、自尊心を守ることができます。私自身もテスト前に、落ちた時の保険に言い訳をよくしていたような気がします、、
その場しのぎの言い訳が、長期的な失敗を招く
確かにセルフ・ハンディキャッピングはその瞬間のプライドを守るのには役立ちます。しかし、長期的に見れば本人のためには絶対になりません。
心の中では「本当は体重を減らしたい、健康になりたい」と強く願っているのに、無意識のうちに「自尊心を傷つけないこと」を最優先にしてしまうため、いつまでも減量に繋がる具体的な行動を先延ばしにしてしまうのです。
3. 他人のダイエット成功が、あなたの心を傷つける理由
もう一つ、自尊心とダイエットにおいて注意すべき心理学的なメカニズムがあります。
自分自身の中で「体重を減らすこと、痩せること」への重要度(こだわり)が高すぎると、他人のダイエットの成功を見たときに、自分の自尊心が低下してしまうという現象が起きます。
本来、他人がダイエットに成功した情報は、やり方を真似できるなど自分にとってもプラスの面があるはずです。しかし、あまりにもその分野を重要視していると、脳が勝手に「成功したあの人」と「痩せられない自分」を比較し、「それに比べて自分は……」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
人間は、自分にとってどうでもいい領域(重要度が低い領域)であれば、他人の成功を「わあ、すごいな!」と純粋に祝福し、自分のエネルギーに変えることができます。しかし、自分が一番気にしている領域での他人の成功は、時として鋭い刃のように自尊心を傷つけるのです。このような現象を心理学では「自己評価維持モデル(SEM理論)」と呼ばれ、自分にとって重要な分野ほど他人との比較で自尊心が揺れやすいことが知られています。
対策:あえて「情報を遮断する」のも立派な戦略
もし、SNSやテレビで「〇ヶ月で激痩せ!」といったキラキラした情報を見て心が苦しくなるのであれば、あえてそういうダイエット情報を意図的に遮断することをおすすめします。他人のペースに惑わされず、まずは自分の「自尊心」を安定させ、自分の目の前の一歩に集中するための環境を作ることが大切です。
※ただ減量に対して自分の中で重要度を高めることは非常に重要です。下記記事にて詳しく解説しております。
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4. 最後に
ダイエットを先延ばしにしてしまうのは、あなたが怠け者だからではありません。傷つきたくないという心の防衛反応(セルフ・ハンディキャッピング)が働いているだけです。だからこそ、一人で抱え込む必要はありません。
当院は、福岡県八女市黒木町で地域に根ざした診療を行っております。当院の減量外来では、単に体重の数値を減らすだけでなく、患者様がどのような心のブレーキを抱えているのか、対話を通じてじっくりと紐解き、無理のないスモールステップを一緒に設定していきます。
言い訳をしてしまう自分を責める必要はありません。「変わりたいけれど、一歩が踏み出せない」という方も、いつでもお気軽に冨田医院までご相談ください。
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冨田医院 医師 岡田一樹